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★★★神経科学・脳科学の質問コーナー★★★

1 :名無しゲノムのクローンさん:01/11/10 03:29
Neuroscience、Brain Scienceの質問および解答&議論は
何でもここでやりましょう

163 :名無しゲノムのクローンさん:02/03/12 00:30
幻覚と現実の知覚との区別と、想像と現実の記憶との区別との違いを
よく区別する必要があるね。

>分裂病患者は考えたり想像(妄想?)したことを
>現実の記憶と区別できなくなるらしいね。
これは何かに書いてあった?

164 :名無しゲノムのクローンさん:02/03/12 03:11
>>163
精神医学の世界では常識的なことでは?
もちろん、分裂病の患者がみんなそうってわけじゃないけど。

165 :名無しゲノムのクローンさん:02/03/12 03:45
>>164
では、幻聴と想像はどう違うと思う? 自分の知っている曲を思い
浮かべている時、心の中で聴くように思い浮かべていると思う。その時、
おそらく聴覚野も活動しているだろう。しかし、これだけの表現だと
幻聴と区別できない。何が違うんだろう?

166 :めーすけ:02/03/12 23:42
>>165
脳科学はまだそんな区別も分かってないの?
大森哲学だったら知覚と高階知覚の区別に当たるね。
音楽を聴くとき、音の知覚の上にメロディーなどの高階知覚が重ねられる。
そして、それを思い出すときは、高階知覚のみが活性化される状態。
多分、聴覚野の活動が束ねられることではじめて活動する部分があって、
そこが高階知覚に対応するんだろうね。
それが長期記憶に保存されて、ふとしたときに「頭の中に音楽が鳴り響く」ってことになるんでしょ。
で、幻聴は知覚と高階知覚の分離が不完全なのか、
それとも知覚と高階知覚の区別を判定する第三の部分の故障なのか、ってことじゃない?
詳しくは科学屋さん達の研究待ちだけどさ。

167 :名無しゲノムのクローンさん:02/03/13 00:18
では、知覚と高階知覚の違いを説明してよ。それぞれを担当するニューロンの
分布からその活動の数学的記述までお願い。

あのさ、言葉だけいくら生産しても意味がないんだよ。わかる?


168 :名無しゲノムのクローンさん:02/03/13 00:21

 Neuro scienceとかBrain science の最新の学説もフォローできないで、
意識の研究してる文系の哲学教授に存在意義はありますか?

169 :めーすけ:02/03/13 02:15
だからさー、哲学は経験への反省から意識の理論を作ってるだけなの。
その理論に実質を与えるのは科学屋さん達の仕事でしょ。

経験への反省から析出した理論が早いか、
科学者の研究が明らかにする事実が早いかはその時々によって違う。
理論が先で実証が後か、事実の発見が先で理論化が後か、
脳科学の研究ではどっちの場合が多いのかねー?

ま、科学的手法だけだと意識の説明には限界があるから、
文科系の学問も科学者の研究も、相補的な関係だと思うけどね。
哲学は哲学で、サイエンスにフォローできないところを扱ってるんだよ。
お互いに、専門領域に引き篭もってたら進歩しないんだけどさ。

170 :名無しゲノムのクローンさん:02/03/13 03:00
データに基づかないで頭の中だけで考えた理論に価値なんかないわ。
バカやろ。

171 :めーすけ:02/03/13 14:51
>>170
意識の問題には、データにならない側面もあるんだよ。
それに、経験への反省から得た理論を
後からデータで裏付けるという手順も科学者のやりかたの一つでしょ。

172 :名無しゲノムのクローンさん:02/03/13 15:41
横から口出すけど、あのさー、あんたアホか。
この手のモデルなんて適当にでっち上げようしようとすれば
簡単にできるんだよ。そりゃ、たくさんの人が予測すれば誰
かのが当たってるかもしれん。でも、そんなのでは成果とし
て認められないんだよ。裏付けが一番重要なんだよ。
だいたい、ろくな根拠もなくでっち上げた理論をなんで科学
者が裏付けなきゃいけないんだよ。データにならないのなら
研究対象として、まだ早すぎるってこと。だからって、詐欺
みたいな理論かってに作ってアホみたいなこといっていいと
いうことにはならんだろ、ボケ。

173 :名無しゲノムのクローンさん:02/03/13 19:25
先生方に質問なんですが、necrosisとapoptosisについて
apoptosisは細胞自身のRNAや蛋白質合成を介するsuicideか、
外からの引き金によるkillingかという議論がありますが、
要因によってnecrosisとapoptosisに共通する部分ってありますよね。
例えば、ホルモンやサイトカインによる情報や増殖因子の除去など
生物学的な要因の他に放射線や熱といった物理的要因及び薬物などの
化学的要因によって、またその刺激の程度及び細胞の状態によっても
apoptosisが引き起こされる場合があり、このことが
細胞死を誘発する生理的及び病理的な要因の違いによって必ずしも
apoptosisとnecrosisを区別できないことを意味してます。
脳梗塞による循環障害に陥った細胞はnecrosisなのかapoptosis
なのか病理学的にはどちらと定義されているのでしょうか?
またTNFのFas抗原以外にapoptosisに至るシグナル伝達経路は
現在のところ解明されたのでしょうか?





174 :名無し物書き@推敲中?:02/03/13 22:37
速読のメカニズムで、「読む」脳の回路は分かったのですが、
「書く」脳の回路が分かりません。
説明されているサイトを紹介してください。
また分かる方がいたら、簡単に説明してください。

175 :174:02/03/13 22:45
分からんですか?

176 :174:02/03/13 22:53
人が消えた。

177 :めーすけ:02/03/13 23:16
>>172
だからさー、科学の扱う領域では裏付けが一番大事ってのは分かるけど、
その裏付けをする科学者は何の指針も無く、手当たり次第に実験して回るの?
もちろん、実験から偶然発見された事実やたまたま見つかった脳に疾患を持つ患者の症例から、
これを説明するための仮説を立てるということはあるだろうけど、
多くの経験を統一的かつ整合的に説明する理論をまず立てて、
それに従って裏付けをする場合もあるって言ってるの。
確か、ワーキングメモリという理論は、まず心理学が立てて、
後々、脳科学によって裏付けられ、補正が加えられたんじゃなかった?
あと、ここで書き込んでるのは、大森哲学の言う知覚と高階知覚の区別に対応するような、
現実の音知覚と頭の中で鳴り響く音楽の想起体験の区別が、
脳科学の領域でどう説明されてるのか、あるいは説明されてないのか
聞きたいからなんだけど?

178 :名無しゲノムのクローンさん:02/03/13 23:37
ワーキングメモリーをの理論心理学が立てたといっても、それは数々のヒトや
動物を用いた行動実験に基づいているんだよ。そのデータからこう考えざるを
得ないという形で提出されたもんなの。ただ、構想しただけじゃないのよ。

大森哲学以外にどんな本で勉強しましたか?

179 :名無しゲノムのクローンさん:02/03/13 23:39
×ワーキングメモリーをの理論心理学が立てたといっても、
○ワーキングメモリーの理論を心理学が立てたといっても、

180 :めーすけ:02/03/14 02:57
>>178
意識や心的現象に関しては、哲学や社会学の本も読んだし、
心理学や認知科学、脳科学の初歩的な授業も受けたことがある。
行動実験のデータからワーキングメモリの理論が構想されたのと同じように、
大森哲学の言う知覚と高階知覚の区別も、実際の経験というデータへの反省から、
提出されたものなんだよ。
今聞こえてる音の知覚と、頭の中で再現される音楽の想起体験が異質のものであることぐらい、
誰にとっても経験的に明らかなデータでしょ。
大森哲学はこの違いに知覚と高階知覚という名前を付けただけのこと。
心理学が、ある種の現象をワーキングメモリーと名付けたのと同じようにね。
まあ、知覚と高階知覚が切り離せないってことは、脳科学の裏付けをまたなくても、
論理的に明らかなことだから、哲学の中で既に語られてるんだけど。

181 :名無しゲノムのクローンさん:02/03/14 03:22
>意識や心的現象に関しては、哲学や社会学の本も読んだし、
こんなものはどうでもよい。

>実際の経験というデータへの反省から提出されたものなんだよ。
この文章、意味不明。

>今聞こえてる音の知覚と、頭の中で再現される音楽の想起体験が異質の
>ものであることぐらい、誰にとっても経験的に明らかなデータでしょ。
要するにクオリアのことを言いたいわけだろ。
これに対して、
>大森哲学はこの違いに知覚と高階知覚という名前を付けただけのこと。
してもなんの意味もない。なぜか。何も分かったことにならないから。


182 :名無しゲノムのクローンさん:02/03/14 03:27
とりあえず、「脳とクオリア」(日経サイエンス社、茂木健一郎著)、
「心を生みだす脳のシステム」(NHK、茂木健一郎著)、「意識する心」
(白揚社、D.チャーマーズ著)を読んでみ。
ここに書いてあることを私は全面的に支持するわけではないけれども、
現状は分かる。

183 :めーすけ:02/03/14 04:21
>>181
はぁ・・、理系の人ってのは頭が硬いねぇ。
データってのは科学者が立ち会った公式のものだけを言うの?
だれでも日常経験を反省すれば、明らかに頷けることもまたデータでしょ。
言いたいのはクオリアそれ自身のことじゃなくて、その中にある質的違いのこと。
区別するべき概念にまず別々の名前を与えて、理論構築や実証の足がかりにするのは、
あらゆる学問の基礎だよ。
それに、科学的検証による裏づけが無くても、名付けられた概念には意味がある。
その言葉を用いることで多くの事象を統一的かつ整合的に説明できるという言説の構造の中で、
十分、有益な意味を持ってる。科学者による裏づけというのは、
その概念の実用性を補強する一つの契機に過ぎないんだよ。
物理学や生理学の科学的検証なんて、数学の演繹的証明とは違って、
かりそめの正当性しか持ち得ないんだから。
あと、心的現象に関する哲学や社会学からのアプローチもどうでもよくはない。
クオリアの問題には、科学的な因果系列の描写に回収し得ないものが中核にあるから。
意識や心を理解するには、脳科学だけでは不十分なんだよ。
もちろん、重要な手がかりにはなってるけど。

184 :名無しゲノムのクローンさん:02/03/14 04:47
>クオリアの問題には、科学的な因果系列の描写に回収し得ないものが中核にあるから。
この意味を説明して。

185 :名無しゲノムのクローンさん:02/03/14 06:43
>区別するべき概念にまず別々の名前を与えて、理論構築や実証の足がかりにするのは、
>あらゆる学問の基礎だよ。

名前を与える前に区別するのが基本かつ難しいのです。適当に区別して名前を与える
のなら誰でもできる。その区別と名づけがええかげんということに気づかない君は
はたから見ていてかなり痛い。
あれだな、孤島に残された経済学者が缶詰を開けようとして「ここに缶切があると
仮定しよう。」という冗談を思い出したよ。かってに仮定されてもね。

186 :名無しゲノムのクローンさん:02/03/14 07:06
だいたいなんで経験的に明らかなデータに哲学者が名前をつけてから、
科学的に調べなきゃいけないんだよ。哲学者が名前をつけるところ、
必要ねーよ。かえって電波系の解釈をされるから邪魔。大森哲学と
やら意味ねーじゃん。
心理学者が統計的に処理して解釈したのなら聞くかもしれんがな。


187 :めーすけ:02/03/14 14:53
>>184
それは、大部分の科学者が見落としてる重要な問題なんだけど、ごちゃごちゃ書いても
頭の硬い人には理解されないと思うから、一番端的で分かりやすいことだけ書いとく。
さすがに「脳の活動=心(クオリア)」とまで言う人はあまりいないか単に思慮不足なんだろうけど、
大体の科学者は脳や神経の活動が心的現象を引き起こす原因だと考えてると思う。
でもね、ここで言う因果関係は自然科学が描いてきた因果関係とは全く異質なものなんだよ。
科学的描写の全ての因果関係は、物質やエネルギーなど何にせよ、時空的に連続な作用・被作用の
関係で描かれてきた。でも、例えば痛みというクオリアを例にとると、
何らかの神経の活動が「痛み」をもたらす関係が時空的に飛躍してる。
「痛みがある」ということの必要条件は、「ある神経の活動」かつ「それが『自分』であること」
なのに対し、科学的に描写される説明にはその「ある神経の活動」という条件しかない。
ここに3人の人間の脳があり、そのうち一つの脳に痛み刺激が伝達された。
ここで、「なぜこの痛みを感じるのは『私』で他の2人ではないのか?」
という問いには、科学は何の回答も示せない。
つまり、この自己性という条件だけは、絶対に科学が描写しえないものなわけ。
量子力学が観測問題で「観測する自己」の位置付けに困惑してるようにね。
自己性は裏を返せば他者性になり、この繋がりが社会性というものになる。
だから、この意識の問題は、哲学から社会学までの様々な分野で探求されるテーマなんだよ。
文化系にも科学者の知見は必要だし、科学者ももう少し頭を柔らかくして包括的な理解に努めてほしい。

188 :めーすけ:02/03/14 14:54
>>185-186
だからさ、その名前を使えって言ってるわけじゃなくて、
この区別に対応するものが脳科学の領域にあるのかないのか聞いてるの。
この区別が脳科学にないなら、哲学由来の名称が使われるかもしれないし、
使われないかもしれない、ただそれだけのこと。
ある概念の由来が心理学でも哲学でも関係無いでしょ。
区別がいい加減って言うけど、
今聞こえてる音の知覚と、頭の中で再現される音楽の想起体験
という、反省してみれば誰もが認める違いがいい加減なの?
仮にそれが実際、脳の構造上、重要な違いでなかったとしても、
この一般人の素朴な疑問に答えられないのなら、脳科学って何を目指してるの?
脳科学の最大の目標の一つは、意識現象やクオリアの説明だと思ってるけど、
こういう現象の発生源は科学者の実験データでも心理学者の統計でもなく、
まさに日常的な経験そのものでしょ。これを普通の人以上に掘り下げて考えるのが哲学なの。
基本的には、誰もが、「言われてみればそうだ」と頷くような、経験的に明らかなデータから
演繹や帰納して主張してるわけ。

189 :名無しゲノムのクローンさん:02/03/14 16:52
要するに「私」という主観的体験を問うているんだね。こちらも多少は調べて
大森荘蔵が決して怪しい哲学者ではないことも掴んだよ。
大森の言う「知覚」と「高階知覚」だが、以下のように対応していると考えて
いいかな?

知覚        高階知覚       →大森の立場
感覚(知覚)    想起         →心理学一般の立場
ボトムアップ処理  トップダウン処理   →認知科学の立場
感覚的クオリア   志向的クオリア    →茂木の立場

ここで、左側は入力された感覚情報の処理を指している。左側の感覚情報の
起源は環境、つまり外界だわな。
では右側では、処理される情報はどこに由来しているのだろう? あるいは
処理される情報などはなく、生体(脳)内から立ち現れると考えるのかな?

190 :189:02/03/14 23:39
めーすけ、待ってるぞ。

191 :名無しゲノムのクローンさん:02/03/15 00:29
結局、「意識」は説明できないって事で。

192 :めーすけ:02/03/15 08:48
>>189
対応はだいたいいいと思うよ。
茂木というのは脳科学の分野の人?
志向的クオリアなんて概念がすでにあるのには驚いた。

ただ、高階知覚というのは、想起の場合に立ち現れるだけじゃなく、
現在の知覚に重ねられてるもの。
例えば、ある音楽を聴いて、音を知覚するのに連動してメロディーなどを高階知覚する。
そして今度はこの痕跡だけが活性化されて、想起という体験になる。
これが大森の立場。
音楽のメロディーなどの高階知覚は、その初発的な音知覚と切り離せない。…@
なぜなら、音の知覚なくして、メロディーだけが独立に高階知覚されることは、
現実の聴覚体験にはありえないから。
音を聞いたことがあって、メロディーを聴いたことのない人ならあり得るけど、
音を聞いたことがなくて、メロディーを聴いたことだけはあるという人はいない。
一方、メロディーの想起が音の知覚を伴わないことも経験的に明らか。…A
よって、@Aを整合的に理解するためには、メロディーだけが独立に高階知覚される時は
必ず「かつて現実に聞いた」という前提の想起体験か、
一歩進んで、この抽象化されたメロディー等の高階知覚の素材の組合せによる、
頭の中での作曲体験(一種の空想・想像)ということになると考えられる。
もちろんこれは、はじめに外界からの知覚刺激とそれらを統合する高階知覚や認識がなされ、
この具体的な体験の痕跡がエピソード記憶として長期記憶に保存され、
そしてこれらの精製されたものが意味記憶として想像・空想・期待の材料になるという、
心理学的な説明にも一致する。心理学でもエピソード記憶と意味記憶の不可分離性が言われてるでしょ。
そして、この抽象化された意味記憶は、また別の知覚風景に出会った際に活性化されて、
知覚対象に重なる高階知覚や認識へとフィードバックする。
あるメロディーの高階知覚にも、はるか以前に聴いた音楽の高階知覚を抽象化したものが
素材として使われてるということになる。
(ちなみに大森は、高階知覚をさらに高度に統合・抽象化したものを認識と表現してる。
つまり、高階知覚は知覚と認識の中間概念で、知覚から認識への連続性を主張するための概念といえる。)

193 :めーすけ:02/03/15 08:48
そして、心理学と同じく大森も、この意味記憶、即ち高階知覚の痕跡が抽象化されたものが
言語と強い結びつきを持つものと考え、言語的操作によって活性化されるとしている。
文学や俳句で表現される、高度に抽象化された心象は、この言語によって惹起された
一つの高階知覚・認識で、それゆえ言語の芸術は最も純粋な芸術だと大森は言ってる。
全ての高階知覚が今、現に適切な言語表現と対応するわけではないけど、言語を駆使することで、
いつかはどんな高階知覚も適切に表現される可能性を持つと考えられる。
これを追求するのが、芸術であったり学問における新概念(を表示する言葉)の発明だったり、
要するに文化の発展ということだろうね。
人は主に言語的に未来を想像したり、空想をしたりするけど、
分裂病患者はこの言語的な思考に障害をきたしてるから、空想を事実と誤認する妄想症状が出と考えられる。
実際、脳科学の分野でも、分裂病の原因がドーパミンの分泌やそのD1、D2受容体などの異常で、
このD1受容体は高度な言語処理を担うワーキングメモリシステムの中核だって確認されてるんでしょ?
また、デジャヴュという現象も、一旦抽象化された意味記憶の素材を使って、
ある知覚風景を認識したとき、その組合せがエピソード記憶の一つと構造的類似性によって共鳴して、
現在を過去のエピソードのように感じてしまう体験だと説明できると思う。
この共鳴のメカニズムの細かい所は、科学屋さん達の説明に任せるしかないけどね。
まあともかく、大森哲学の概念はこんなふうに心理学的に読み替えても語ることができる。
だから、脳科学の人もあまり哲学を毛嫌いしないで、素直に知的交流をすればいいと思うよ。

194 :189:02/03/15 12:10
>志向的クオリアなんて概念がすでにあるのには驚いた。
茂木氏の言う志向的クオリアは、出所はプレンターノの作用心理学に由来している。
>>182に挙げた本も読まれるをことをお薦めする。

はっきり言って、>>192で述べられたことは現在認知心理学や神経心理学で言われている
ことを言い直しているに過ぎない。つまり、新しさを感じない。
「高階知覚」という表現が気になる。外界刺激の受容は確かに「感覚」とか「知覚」と
よばれる。しかし、想起することも「知覚」と言ってよいのか? 想起する刺激は脳内の
記憶痕跡に由来すると大森は言う。外界刺激は視覚であれば、目を開いておればほとんど
受動的に受容される。しかし、想起においては想起するものを「選択する」ということが
行われている(もちろん無意識に想起されることもあるが)。記憶痕跡は脳内には無数に
存在するからだ。つまり想起は能動的な活動なのである。この活動は何に由来すると
考えるのか?

195 :189:02/03/15 12:12
>>193
>意味記憶、即ち高階知覚の痕跡が抽象化されたものが言語と強い結びつきを持つものと
>考え、言語的操作によって活性化されるとしている。
人間の感覚は視覚と聴覚が大部分を占め、それらの感覚器官から得られた知覚は
「なにか」の経路、つまり腹側方向の経路を介して側頭葉に収納されると脳科学では
考えられている。しかも、言語の意味の解析を担当すると考えられているウェルニッケ
言語領は側頭葉に近接している(興味深いことに視覚と聴覚共通の連合領野とウェル
ニッケ領野も近い)。だから、その言説は脳科学では常識であって、難しいのはその
働きを神経細胞の活動と神経ネットワーク活動から順を追って説明することなのである。

>実際、脳科学の分野でも、分裂病の原因がドーパミンの分泌やそのD1、D2受容体
>などの異常で、このD1受容体は高度な言語処理を担うワーキングメモリシステムの
>中核だって確認されてるんでしょ?
これは決めつけ。D1もD2も皮質では前頭葉に広く分布していることが分かっているだけ。
ワーキングメモリの実体も怪しいものだ。

>だから、脳科学の人もあまり哲学を毛嫌いしないで、素直に知的交流をすればいいと
>思うよ。
残念ながら、大森の言説は今となっては古い。大森の主張は10-20年前の脳科学や心理学の
知見を解釈し直しているに過ぎない。哲学者の本を読むのではなく、脳科学関係の論文や
書物を読むことで脳科学の最新知見を常に把握しながら考察することを希望する。


196 :名無しゲノムのクローンさん:02/03/15 13:48
189、いいこというね。
たしかに最近の哲学は他の分野のパクリが多すぎる。
パクリだから、古かったり、レベルが低かったりするし。
あんま本筋とは関係ない感想だからsage。

197 :名無しゲノムのクローンさん:02/03/15 13:57
このスレは、基地外の集まりか。

198 :めーすけ:02/03/15 20:42
>>194
>はっきり言って、>>192で述べられたことは現在認知心理学や神経心理学で言われている
>ことを言い直しているに過ぎない。つまり、新しさを感じない。
それはそうだよ。哲学の中から科学的・実体的な説明が対応しそうな部分だけ抜き出してきたんだから。
それを確かめるのがこのスレに書き込んだ目的の1つ。
実は語り方もかなり科学者向けに表現を変えてるし。
大森の主張の核心部分は、原理的に脳科学の進歩の影響を受け得ないものだよ。
でもこれだけの対応がつくということは、哲学理論と脳科学との接続がつくということで、
個人的にはいろいろ興味深い。脳科学の最新の知見は早く参照したいと思ってるところだよ。

>つまり想起は能動的な活動なのである。この活動は何に由来すると
>考えるのか?
能動とか受動とか、固定的な分類にこだわるのは理系の特徴なのかな。
外界の刺激を原点として見れば受動で、何らかの「選択」を原点と見れば能動なんでしょ?
ガチガチの機械論で考えれば随意的選択も受動だし、知覚を一種の選択と見ることもできる。
プルーストの小説みたいに、「スプーンを皿に当てた音」に触発されて過去を想起する場合、
想起の由来は外界の刺激だし、同様に、人に言われた言葉が想起のトリガーになることもある。
そして、自分の頭の中での言語的な思考を経て、あるとき何かの情景やメロディーの記憶が
想起されることもあるでしょ。あともちろん、気分などによる無意識的な想起もあるし。
大森は知覚以外の心的現象をまとめて「思い」と呼んでいて、高階知覚という言葉は特に
常識的に受動的で知覚に密着したものだと思われるものについて使ってる。
大森の例じゃないけど、例えば「くすぐったい」という感覚は単なる触覚刺激じゃないでしょ?
同じ触覚刺激なのに、自分で触ると平気で、人から触られると「くすぐったい」経験ってない?
これは純粋な触覚ではないけど、でも、普通はかなり受動的な感覚だと思われてる。
大森はこういうのを高階知覚と呼んでる。
もっと高度な思考や計算や認識と、知覚とを橋渡しする概念として提案してるんだよ。
受動か能動かというのは常識的な思い込みで、考えてみればその違いは判然としないから。
これはソシュール以降の言語中心の現代思想でよく言われる「分節の恣意性」ってやつ。
昔の構造主義ではこの違いは固定的で覆らないものだったけど、ポスト構造からの考えでは否定された。
まあこれはこれで、形ばかりであまりに質、クオリアを無視しすぎてるんだけど。
こういう思想も、形の面ではいずれ長期記憶の神経ネットワークに対応物が見つかると思うよ。

199 :めーすけ:02/03/15 20:43

D1については、まあ互いに参照した文献が違うのかもしれないし、留保。
でも決め付けではなくて、一つの自然な考え方として言っただけだよ。
科学だって、完全な決め付けじゃなくて、実験を含めてもとりあえずの定説止まりでしょ。
分裂病とD1、D2受容体の関連については↓のソースも参考にした。
http://medwave.nikkeibp.co.jp/nm/9703/topics.html
あと、個人的に分裂病の人に会っていろいろ話しをして、言語処理能力と
分裂病との関わりが深いことの証言を聞いたし、昔の作家を考えてもいい例でしょ。
分裂病者は異常な言語処理能力を発揮したり、また極端にそれが麻痺したりするんだよ。
他にもいろいろな体験から、個人的にはドーパミン受容体と言語処理能力の関連は確信してる。
もちろん、科学者はこんな個人的な経験なんか無視するだろうけど。

それじゃ、これから少し予定があるから、数日後にまた見に来る。

200 :名無しゲノムのクローンさん:02/03/15 21:13
脳スレの良スレ
脳の情報処理を語るスレ
http://jbbs.shitaraba.com/study/bbs/read.cgi?BBS=18&KEY=1009043757


201 :名無しゲノムのクローンさん:02/03/15 21:18
http://www.yodosha.com/cgi/detail.cgi?isbn=4897060907

この特集って金出す値打ちある?
専門の人の意見キボン

202 :189:02/03/15 22:58
>>198
>>つまり想起は能動的な活動なのである。この活動は何に由来すると
>>考えるのか?
>能動とか受動とか、固定的な分類にこだわるのは理系の特徴なのかな。
>外界の刺激を原点として見れば受動で、何らかの「選択」を原点と見れば能動なんでしょ?
まぁこれは私だけの見方かも知れないが、私は生体としての個体レベルを
重視している。だから、外界の刺激を原点として見る見方には興味がない。
あくまで個体としての生体側から考えるべきだと思うんだ。

ところでこれから出張か? 奇遇だな。も、もしかして・・・

>>200
それは工学屋さんのスレだね。脳からはちょっとずれてる。

203 :189:02/03/20 02:26
めーすけさんはまだお帰りじゃないのか?

204 :めーすけ:02/03/20 05:15
>>203
一応、帰ってきてるよ。

>>202
外界と生体側の領域を切り離して考えると限界に突き当たると思うけどね。
生体の内部と外部環境を含めた系で考えることを勧めておくよ。
アフォーダンスってそういう理論じゃなかったっけ?
まあ、科学屋さん達の仕事は役に立ってるから文句を言うつもりはないけど。

ところで、もしかして・・・って何?
自分の知ってる誰かだと思ったの?
絶対外れてると思うから、その人が誰か言ってみなよ。
実名でなくても、ここに書いた発言からどういう社会的立場の人を想像したか興味ある。

205 :189:02/03/20 05:23
>>204
大森哲学以外ではどんな本を読んだ?

206 :めーすけ:02/03/20 12:08
>>205
主なものは、大澤真幸の社会学の本いくつか、
真木悠介「時間の比較社会学」、
ウンベルト・エーコ「記号論と言語哲学」
その他いろいろ。
科学系のことは、学校の講義や
「現代用語の基礎知識」をぱらぱら見たり、
あとネット上のソースも参照してる。

それで、>>204の後半の答えは?

207 :189:02/03/20 15:06
>>206
だいたい傾向は分かったよ。やっぱり自然科学者の書いた啓蒙書をもっと読んで
みた方がいいね。
わたしは70年代からエクルズ、ペンフィールド、プリブラム、スペリー、
グラニット、スクワイア、久保田競に始まる、表題に「脳」と名のつく本は
たぶんほとんど読んでいる。すべて脳生理や神経心理の専門家が書いたものだ。
しかし、上にあげたのはすでに時代遅れ。この10年間はとにかく出版された
本の数が多くてとても読みこなせていない。
でも、その中でも
ラマチャンドラン「脳のなかの幽霊」
茂木健一郎「脳とクオリア」または「心を生みだす脳のシステム」
中田力「脳の方程式-いちたすいち」
澤口俊之「知性の脳構造と進化」
カルヴィン「知性はいつ生まれたか」
チャーチランド「認知哲学」
ポズナー/レイクル「脳を観る/認知神経科学が明かす心の謎」
エーデルマン「脳から心へ/心の進化の生物学」
あたりを手当たり次第読んでみ。

それから脳とは直接関係しないけれども、生物学の基本的な考え方を知るために
池田清彦「新しい生物学の教科書」、ドーキンスの「利己的な遺伝子」か
「ブラインドウォッチメイカー」、グールドや日高敏隆のエッセイも読んでみ。

>>204の後半? 脳に興味を持っている文系の学生くらいかな、とね。


208 :名無しゲノムのクローンさん:02/03/20 19:46
Nature6876号にまさに音楽聞いたときと想像したときの脳みそ、
っての解説がある(12ぺえじ

209 :名無しゲノムのクローンさん:02/03/20 20:04
age

210 :めーすけ:02/03/20 21:01
>>207-208
アドバイスと情報ありがとう。
さっそく手当たり次第に読みたいところだけど、
そろそろ一旦、今まで学んだことを形にしなきゃいけない。
それまでに、できる限り読めるものは読んで、無理だったら、
その後にでもじっくり読むことにしたい。
このスレでの議論は有益だったよ。
それじゃー、また。

211 :名無し:02/04/07 22:47
あげ

212 :名無しゲノムのクローンさん:02/05/03 16:18
あげとく

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