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幼馴染推奨スレ
- 1 :イラストに騙された名無しさん:02/02/24 18:40
- 俺はもう我慢ならん! 幼馴染推奨スレッドをここに作らせて貰う!
俺の幼馴染像に対する無駄に熱い思いを延々と語ってやる!
幼馴染が出てこないライトノベルなど、ライトノベルではない。
さあ、同志よ、共に幼馴染について語ろうではないか。
同志が居なくても俺は一人でも千まで行く気満々である事を宣言してみる。
- 817 :イラストに騙された名無しさん:02/03/19 23:24
- 今更だかアリソン読了しました。
いやもう少尉に迫られて名前を呟くところに激しく萌えた(w
こういう寝取られかける(違)シチュはたまらないすっ!
……アホな自分だが、逝く気はないっ!(w
- 818 :イラストに騙された名無しさん:02/03/20 00:01
- なに!!
それだけで在り損かう理由ができたぞ!!
でかした817!!!
- 819 :イラストに騙された名無しさん:02/03/20 00:22
- >818
アリソンはこのスレの人は必読だと思う。萌えるシチュエーションが
817の挙げているところの他にたくさんあるし(w
- 820 :イラストに騙された名無しさん:02/03/20 07:38
- おはよう!!
さそく今日街にでたらかってくるぜ!!
- 821 :イラストに騙された名無しさん:02/03/20 21:03
- 多重人格幼馴染彩子
- 822 :イラストに騙された名無しさん:02/03/21 05:01
- 噂のアリソンを読んだ。
振り回し系の王道だと思うけど、
時々素直になったりするところで何気に萌えた。
幼馴染みとの関係は持ちつ持たれつが一番良いと思ふ。
てか、そのほうが萌える。
- 823 :イラストに騙された名無しさん:02/03/21 17:30
- いまさらながらDクラッカーズを読んだ。
景ちゃん(・∀・)イイ!!
健気だ・・・ある意味ヒロインより萌えるのは何故だろう。
- 824 :イラストに騙された名無しさん:02/03/21 22:40
- ふっふっふ。在り損げっっちゅー!!
でもよむひまが・・・・・
- 825 :イラストに騙されっぱなしの名無しさん:02/03/23 01:01
-
幼馴染みの定義ってないの?
とある友人と考え方が食い違って気になったのだけれど
- 826 :イラストに騙された名無しさん:02/03/23 02:22
- >824=820
分かったから帰れ
- 827 :イラストに騙された名無しさん:02/03/23 11:52
- 君たちの信ずるもののために、幼馴染みは存在する・・・それぞれの流儀で裁量を。
- 828 :イラストに騙された名無しさん:02/03/23 12:10
- >>826
まあまあ。
>>824
読了してから貴君のツボを教えて欲しい!
- 829 :イラストに騙された名無しさん:02/03/23 12:25
- あくまのミカタってどうなんだろう。
表紙絵は至極萌えるのだが藁
- 830 :イラストに騙された名無しさん:02/03/23 13:17
- >>829
や、やばい。この作品については、俺は眉毛マンセーの裏切り者です(w
- 831 :イラストに騙された名無しさん:02/03/24 01:10
- >829
幼馴染好きにはつらいです
がキャラ自体は(・∀・)イイ!!
やっぱアリソンだね
今日読んだけどあまりにキャラがツボすぎた
- 832 :イラストに騙された名無しさん:02/03/24 01:16
- 幼稚園から同じで、高校だけ別なとこいった子と
近頃くっつきましたがこれは幼なじみと定義されますか?
- 833 :イラストに騙された名無しさん:02/03/24 01:18
- 副会長にお伺いをたてときましょう。
- 834 :イラストに騙された名無しさん:02/03/24 01:41
- >832
それだけでは判断しづらいのでもっと詳しくお聞かせ願いたく。
>833
撲滅スレへ(・∀・)カエレ!
- 835 :イラストに騙された名無しさん:02/03/24 01:54
- 副会長はどこいった?
噂によると会長とよりを戻したらしいが。
- 836 :イラストに騙された名無しさん:02/03/24 01:55
- って、こっち推奨スレじゃん。逝ってくるよ。
来世には萌え妹きぼんぬ。
- 837 :824:02/03/24 17:23
- 先にオーヘン読んでたから。
・・・・ちからつきた。なんで毎回買ってしまうんだろうw
在り損はまたあした。
- 838 :『悪魔のミカタ』:02/03/25 00:41
- >>829
幼なじみ要素は低い。
後半まで「あのキャラ」が幼なじみであると判明しないし、幼なじみ描写はほとんど無かったりする。
だがしかし、萌え要素は多かったりするので、
表紙の眉毛美人(=探偵役)や、同性愛なメガネ美人、熱血スポコン少女に、
保険室の美人養護教諭、権力者の娘だけど実は普通の女の子だったりする娘とか、
その妹で感情が表にあまり出ず権力を使いまくるけど実は・・・な女の子とか、
エナメルベルトで亀甲縛りされてる幼女(=貧乳)とかに萌える人は買ってもいいのでは。
主人公をはじめ、アクの強いキャラが揃っているため、嫌いな人はどうしても好きになれないだろうが、
主人公のキャラが自分にフィットするような人にはおもしろい。
推理小説風だがロジックには割と抜けがある。
発売から1ヶ月チョイでもう2スレ目に入るほどの反響があった作品。
ただし、スレは現在荒れている(荒れやすいからこんなにスレが伸びたとも言える)。
関連スレ
http://natto.2ch.net/test/read.cgi/magazin/1015845512/
前スレは購入の参考になるかも(ネタバレ注意)。
こんなとこかな。
- 839 :イラストに騙された名無しさん:02/03/25 01:11
- >834
だから自己報告はもう良いから帰れ。
- 840 :イラストに騙された名無しさん:02/03/25 07:41
- >839
(゚д゚)ハァ?
……ああ、「832=834でノロケたいあまりジサクジエンしてる」と妄想したわけか。
まあアレだ、最近あったかくなってきたから仕方ないのかもしれないな。
- 841 :824:02/03/25 12:54
- 漏れのことか?
- 842 :イラストに騙された名無しさん:02/03/25 17:18
- >840
多分…>824って誤爆だろ。
おれも>824の自己報告はいい加減にしろと思うが。
- 843 :824:02/03/25 23:51
- 今度は森岡浩之短編衆に浮気w
「スパイス」最高。
・・・・・とりあえずsageとくから許してw
- 844 :イラストに騙された名無しさん:02/03/26 00:11
- >>843
ダメッ。幼馴染みを語るのがこのスレのテーマ。
今、ラ板は春厨増殖状態でみんな気が立ってるから、
無関係な書き込みは止めてくれ。
- 845 :イラストに騙された名無しさん:02/03/26 08:52
- ラ板どころか、至るところで春房増殖中なんですけど。
- 846 :イラストに騙された名無しさん:02/03/26 23:17
- 閣下と副会長は本気でどうしたの?
来る入学式に向けて二人とも暗躍中ですか?
- 847 :イラストに騙された名無しさん:02/03/27 00:29
- >閣下と副会長
飽 き ち ゃ っ た ん で は な い か と 。
- 848 :イラストに騙された名無しさん:02/03/27 00:51
- あーでもあの二人が今降臨したら、一気に300レスぐらい消費しそう。
- 849 :イラストに騙された名無しさん:02/03/27 01:45
- デートに忙しくて斬るひまがないとか……
- 850 :イラストに騙された名無しさん:02/03/27 01:45
- 幼馴染ってそんなにいいもんなんでしょうかね?
さして深く考えることなく、時々電話をしたり毎年誕生日プレゼントとバレンタインチョコを欠かさなかったりしてるんですけど、これは幼馴染なんでしょうかね?
- 851 :イラストに騙された名無しさん:02/03/27 02:02
- うん。幼なじみ。おめでとう。
- 852 :イラストに騙された名無しさん:02/03/27 02:50
- >850
単にノロケたいだけならそういう板のそういうスレでどうぞ。
- 853 :イラストに騙された名無しさん:02/03/27 03:18
- >850
俺は幼馴染み萌えだがお前には
http://natto.2ch.net/test/read.cgi/magazin/1015164337/l50
のスレをお勧めしてやる。そこで同じ発言をしてこい。
- 854 :824:02/03/27 19:48
- ありそんです。
たしかに萌えました。至極ね。
でもそれ以上にライノベとしては上等の部類に入る力をかんじたりして。
・・・またスレ違いしそうだw
感想は先の人達とほぼ。
- 855 :イラストに騙された名無しさん:02/03/28 00:41
- ツインギターが幼馴染でギターとベースが兄弟でベースとヴォーカルが
夫婦の、CDがメジャー流通しているバンドを知っている。
しかも幼馴染は昨日のライブでペアルックで登場してベースから「バン
ド内恋愛?」とか突っ込まれてた……
これで幼馴染が男男の組み合わせでさえなければ完璧だったのに……
- 856 :イラストに騙された名無しさん:02/03/28 01:14
- だがそれがいい。
……やおいって話じゃなくね。
- 857 :イラストに騙された名無しさん:02/03/28 22:16
- 保全
- 858 :イラストに騙された名無しさん:02/03/28 22:17
- ネタがなくなってきて閣下の降臨を待つしかない俺・・・
- 859 :イラストに騙された名無しさん:02/03/30 12:59
- 普段は勝気だが、ふと弱いところを見せるのは幼馴染みの基本ですか?
それでもって、主人公に対していつもは強がっているのに、時々頼ってくるのは王道過ぎますか?
- 860 :イラストに騙された名無しさん:02/03/30 13:07
- 基本基本
- 861 :イラストに騙された名無しさん:02/03/31 13:26
- 撲滅委員会が身内同士で斬りあいはじめましたよ。
これで我らの勝利は確定です。
- 862 :イラストに騙された名無しさん:02/03/31 13:56
- 次の瞬間、最強の幼馴染は誰かと? という問題で
ここでも斬り合いが始まるという展開に1000馴染
- 863 :イラストに騙された名無しさん:02/04/03 22:43
- 保全sage
関係ないが、妹が買ってきた少女漫画雑誌(なんとかDXとかボンボンみたいな大きさと厚さ)
読んだ。
・・・・少女漫画はよむべきです。幼馴染物も一つやふたつ絶対にのってる。
こういう別冊ものは。しかも存外に萌える。
すれ違いスマソ
- 864 :イラストに騙された名無しさん:02/04/04 00:06
- >863
そうなんだよなー。
正直、ラノベより少女漫画の方がよっぽど萌えるんだ、幼なじみは。
岡野史佳なんか読んでみろ、萌え幼なじみと萌え義妹のオンパレードだ。
- 865 :イラストに騙された名無しさん:02/04/04 00:39
- あと谷川史子とかな
もうたまらん
- 866 :イラストに騙された名無しさん:02/04/04 17:57
- うわ、しばらくこないうちに羨ましい話ししてる。
- 867 :イラストに騙された名無しさん:02/04/09 12:37
- どこらへんが?
立ち読みじゃなしに少女漫画よめることか?
それとも「妹」か?藁
- 868 :イラストに騙された名無しさん:02/04/09 20:17
- age
- 869 :イラストに騙された名無しさん:02/04/10 00:31
- むこうが副会長を募集してるので
こっちも閣下を募集しようかと・・・。
- 870 :イラストに騙された名無しさん:02/04/11 00:51
- 突然ですがみなさまにとって、”幼馴染みというとイメージする髪型”とは
どんな髪型でしょうか?
自分は幼少の頃はツインテールで、現在はポニーテイル、というイメージがなぜか
あるんですが。なぜ化はよくわかりませんけど・・・。
- 871 :イラストに騙された名無しさん:02/04/11 01:10
- ショートカット。
- 872 :イラストに騙された名無しさん:02/04/11 18:00
- 定番サラサラストロング。
- 873 :イラストに騙された名無しさん:02/04/11 19:05
- ポニーだ。
これは譲れん。
- 874 :イラストに騙された名無しさん:02/04/11 21:35
- 外ハネ。
- 875 :イラストに騙された名無しさん:02/04/11 22:22
- ツインテールだよ。
- 876 :イラストに騙された名無しさん:02/04/11 22:22
- 綾波さんカット(逝ってきます。)
- 877 :イラストに騙された名無しさん:02/04/11 22:27
- ワカメちゃんカット
- 878 :イラストに騙された名無しさん:02/04/12 00:56
- ポニーかショート。うなじ(;´Д`)ハァハァ
- 879 :イラストに騙された名無しさん:02/04/12 14:57
- FF・ドラクエ板に幼馴染推進委員会の会長と名乗る人物がいたけど
ひょっとしてこのスレと関係あったりする?
それともどこか別に幼馴染推進委員会ってのが存在するのか
☆☆FFDQ板最萌トーナメント一回戦Round7☆☆
http://game.2ch.net/test/read.cgi/ff/1018278531/669
- 880 :イラストに騙された名無しさん:02/04/13 15:37
- 千グラ@角皮スニィカァ はどうですか?
- 881 :イラストに騙された名無しさん:02/04/14 14:08
- 飽きてきたのかな?
- 882 :イラストに騙された名無しさん:02/04/14 21:25
- 敵の大将(副会長)も閣下もいない状況ではなあ。
どうしたもんか・・・。
- 883 :イラストに騙された名無しさん:02/04/15 00:29
- >880
せんぐらそのものはアレだがあの小説はなかなかよかったと思う、うん。
- 884 :イラストに騙された名無しさん:02/04/15 11:46
- あんな感じでヒロイン全員分出してくれりゃ良かったのに…
- 885 :イラストに騙された名無しさん:02/04/16 00:46
- 次の萌えネタきぼんぬ。
時代は妹か?
- 886 :イラストに騙された名無しさん:02/04/16 23:54
- >>883-884
では坂物語マンセーということで。
- 887 :883:02/04/18 00:38
- >886
了解ー。
- 888 :イラストに騙された名無しさん:02/04/18 19:33
- 幼馴染スレの諸君
いま、少年漫画板と少女漫画板の間でBOYS BEな幼馴染ストーリが
開始されようとしている。
諸君らのたぐい稀なる妄想力で、ぜひ二人の幼馴染SSを書いてはもらえないだろうか?
設定は…
「少年漫画君と幼馴染の少女漫画タンとのすれ違いラブコメだな。
少女タンにアタックしてくる大人の半角さんにちょっと焦り気味」 てな感じだ。
詳しくは
全板人気トーナメント@ラノベ板対策本部
http://natto.2ch.net/test/read.cgi/magazin/1017848868/723-724
にあるとおり。
また 少年漫画板の
http://comic.2ch.net/test/read.cgi/ymag/1018806014/330-
あたりからを是非読んでみてホスィ。今晩にも祭りの予感なので、そこにSSを投下したい
のだがご協力願えないだろうか?
- 889 :イラストに騙された名無しさん:02/04/18 19:47
- >>888
580の名文に名前をインサートしてみたが、お笑いになってしまうなぁ…
夏休みのある日、こんがりと日焼けした水泳部の幼馴染みがやってくる。
家の敷地をへだてる生垣を、そのまま越えてくるわけです。
「う〜す、少年漫画ー生きてるか〜?」
畳の上で、少しでも冷たいところを求め移動していた少年。
縁側からこちらを見つめる少女と目が合う。
「少女漫画か〜、何しにきた〜?」
「見よ、ばーちゃんから送られたこのスイカを!」
「おお〜っ! ないす! ぱちぱち」
「つーわけで切ってくれ」
「……お前、いくらなんでもスイカぐらいは切れるだろ?」
「あたしが切ると、どんなものでも前衛芸術になるんだよな」
それで仕方なく少年がスイカを切って、ちゃぶ台で一緒に食すわけです。
「あ〜、しっかし暑いな〜」
「プールでも行く? いいかげん泳げるようになりなよ〜」
「おめーは毎日泳いでて、よく飽きねーなー」
「う〜ん、泳ぐのはともかく、ちょっと焼きたいんだよね。
ほら競泳用水着だと、お腹のあたり真っ白」
無防備にぺろんとTシャツをめくる少女漫画。
- 890 :イラストに騙された名無しさん:02/04/18 20:12
- >889
いいじゃないか!素晴らしいと思う。
- 891 :イラストに騙された名無しさん:02/04/18 21:04
- 名前は変えた方がよさそうだが、うまくできないかな?
例)
少年漫画=ジャンプくん、マガジンくん
少女漫画=リボンちゃん、花夢ちゃん(「花と夢」ってあったよね?)
うーん、難しいか?(w
- 892 :イラストに騙された名無しさん:02/04/18 21:08
- シナリオ風にしてみた。>>580 SS書き氏降臨を!
登場人物 少年:少年漫画 少女:少女漫画 H先輩:半角かな
SE:ミンミンゼミ 風鈴。
夏休みのある日、こんがりと日焼けした水泳部の幼馴染みがやってくる。
隣の家から生垣を乗り越えて来た少女。
少女「う〜す、生きてるか〜?」
畳の上で、少しでも冷たいところを求め移動していた少年。
縁側からこちらを見つめる少女と目が合う。
少年「おまえか〜、何しにきた〜?」
少女「見よ、ばーちゃんから送られたこのスイカを!」
少年「おお〜っ! ないす! ぱちぱち」
少女「つーわけで切ってくれ」
少年「……お前、いくらなんでもスイカぐらいは切れるだろ?」
少女「あたしが切ると、どんなものでも前衛芸術になるんだよな」
仕方なく少年がスイカを切って、ちゃぶ台で食べる二人。
少年「あ〜、しっかし暑いな〜」
少女「プールでも行く? いいかげん泳げるようになりなよ〜」
少年「おめーは毎日泳いでて、よく飽きねーなー」
少女「う〜ん、泳ぐのはともかく、ちょっと焼きたいんだよね。
ほら競泳用水着だと、お腹のあたり真っ白」
無防備にぺろんとTシャツをめくる少女。
向日葵が咲く庭の向こうに入道雲。
SE:風鈴
- 893 :イラストに騙された名無しさん:02/04/18 21:09
- 暗転
SE:ヒグラシ
夕暮れも迫る縁側。庭の洗濯物を見つめながら…
少女「……あのさ……」
少年「あ〜?」
少女「3年の、H先輩って知ってる?」
少年「知らねー。水泳部の先輩か?」
少年独白(嘘。実は知ってる。全国大会にまでいった、学校の有名人)
少女「あのさ〜、嘘みたいな話なんだけどさ〜」
少年「……」
少女「付き合ってほしい……って言われた……って言ったら、信じる?」
少年「……」
寝転がっている少年。俯いて話す少女の顔が見えない。
少年「……まあ、そういうこともあるかもな」
少女「元気で可愛いって言ってくれてさ……正直、嬉しかった」
少年「そっか……」
声がかすれる。頭の中がぐらぐらする。
沈黙が長い。ぺたぺたと、少女は足の裏で地面を叩く。
少女「……嬉しかったけどさ、先輩だから嬉しかったってわけじゃないんだよね」
少年「……どういうこった?」
半身になって起き上がりかける少年。
- 894 :イラストに騙された名無しさん:02/04/18 21:15
- SE:風鈴
少女「あたしさ〜、好きだって言われたの、初めてだったんだよね」
少年独白(嘘だ。子供の頃、毎日でも言った。少女は覚えていないのだろうか)
少女「ドキドキしたよ? この人があたしのこと好きなんだって思ったら、
すごく嬉しかった」
少年「……」
もう少女の独白を聞くしかない少年。
少女「で、先輩がどういう人かって、あたし全然知らないのに気づいた」
「先輩の目に映ってるあたしだって、あたしの一部なんだって気づいた」
「結局よく知らないんだなって思って、なんか悲しくなった」
少年は起き上がった。少女の横顔を見つめる。
少年「……断ったのか?」
少女「うん。ちょっとこのあたりが違うかなって」
胸を抑えて話す少女。
少女「やっぱりさ、好きな人とじゃなきゃ、付き合えないよね?」
少年「……好きじゃなかったのか?」
少女「たとえばさ……やっぱりその、比べるとたろーの方が好きだったりするし」
少年「……」
微妙な言い回しに言葉を失う少年。
少女は顔を覆うようにして腕を組み、畳に寝そべる。
少年「……まあ俺だって、お前のことは普通に好きだけどな」
少女「……そうだよね。あたしも普通に好きだしね」
少年「……………昔から、けっこう言ってたしな」
少女「……まあ子供の頃の話だしね」
少年「……子供ってのは良かったよな、素直で」
少女「……今じゃそんなこと言えないよね」
少年「……そうだな」
SE:遠い祭囃子
- 895 :892:02/04/18 21:17
- あかん、一から妄想する能力が俺には無い! なんとかしてくれ〜。
- 896 :イラストに騙された名無しさん:02/04/18 23:59
- 耐えろ。耐えるんだ。こうやってスレヲ動かしつづければ、きっと神は
後輪なさるはず。
>>71よ。却ってきてくれーーー
- 897 :イラストに騙された名無しさん:02/04/19 01:46
- うーむ、SSはXXxといわれてたのに盛り上がってきましたな。
個人的には良い傾向で。
ギャルゲ板の某萌えスレには規制で書けないためテンションダウソしてる漏れには何も書けませんが…。
- 898 :64:02/04/19 07:00
- うわ、しばらく来ないうちにおもしろいことに…
今回はなにも書けないけど。
葉鍵の某ムネ○スレにいるもんで、
出るキャラ出るキャラみんなムネ○とキヨ○に…
すまねえ。
- 899 :イラストに騙された名無しさん:02/04/20 13:23
- こうしてみると閣下や副会長の偉大さが良く分かるなあ・・・
神の降臨いつの日か・・・
- 900 :イラストに騙された名無しさん:02/04/21 10:27
- 一応貼っとくよ。
『続・少年漫画板を取り巻くこれまでの流れ』
半角かなに憧れる少女漫画、そしてライバルでありながら
少女漫画のために支援に回った少年漫画の働きで、半角かなは
無事予選を勝ち上がる。本選で勝負だ!と燃える少年漫画を
大人の余裕で受け流す半角かな。だが共に少女漫画の支援を誓う内、
ライバルである二人の間に奇妙な連帯感が生まれる。
そしていよいよ少女漫画の決戦の日─。
全身全霊で応援に当たる少年漫画。そして半角かなと、
ファッション姉さん、大親友のラベルや佐々木健子(プ)、
それに実は少女漫画の生き別れの姉だった801など、
大勢からの支援を受けた少女漫画は激戦の後、見事本選へと駒を進める。
一躍注目の的となった少女漫画に、次々とやってくる交際申し込み、
そして誹謗中傷…。
混乱する少女漫画を影からそっと助ける少年漫画。
これまで、ただのやんちゃボーズだと思っていた少年漫画の
頼れる優しさに、少女漫画は胸をときめかせる。
そんな時、親友・健子(プ)が衝撃発言を!!
「正直、健子、少年漫画君のこと…ヴァー」
思わず応援を約束してしまったものの、なぜかざわめく胸に
戸惑う少女漫画。その胸のざわめきこそが『恋』だという事に
少女漫画が気付くのは、まだ先の事であった…。
少年漫画、少女漫画、半角かなに、健子(プ)を加え、
多角関係と発展した幼馴染みの恋愛模様─。
何やらファッション姉さんと健子(プ)も過去に因縁があった様子。
そんな複雑な関係を生暖かく見守るラベル、シャア、三戦、
声優、801…。
様々な思惑が絡まる中、恋のドキドキトーナメントは本選へと続く…。
- 901 :イラストに騙された名無しさん:02/04/21 22:43
- なにげに次スレについて話し合う頃合いなんだが、どうする?
閣下の帰るその日まで守り続けますか?私的に撲滅委員会がなくなるまでは・・・
と言う気がいたします。
- 902 :イラストに騙された名無しさん:02/04/23 20:42
- そんなに萌えたければ乙一著の集英社刊、新書サイズの石の目を買え!
タイトル、装丁からホラー系小説化といえばさにあらず、幼なじみの究極とも言うべき一遍が収録されておる。
オサナナジミスキーなら迷わず買え! いや、ならずとも確実に入手せよ!
ストーリーはこんな感じだ。
白いセーターに半ズボン、膝には絆創膏。
短い髪に野球帽をかぶった、いたずら好きの女の子。
名前は『はじめ』
友人と二人で創造していた架空の少女が
ある日、本当に目の前に現れた。
自分と友人にしか見えない幼なじみ。
結局最後に死んでしまうのだがその後に判明する気持ちに涙することになろう!
「はじめ」のステータス 職業:幼なじみ 属性:脳内幼なじみ
ラブ度60% 素直じゃない度30% 幻覚10% 涙少々 推定萌え度300ポイントオーバー(平均的幼なじみは約10ポイント)
注意点 泳げないものは浮き輪の用意をしておくこと。さもなくば涙の海で溺死する可能性大。
- 903 :イラストに騙された名無しさん:02/04/23 20:55
- >>902
>結局最後に死んでしまうのだが
そこまでネタバレされて誰が読むかヴォケ!!
- 904 :イラストに騙された名無しさん:02/04/23 21:25
- >903
ああ……
最低だな……>ネタバレ
- 905 :イラストに騙された名無しさん:02/04/23 21:36
- >>902
───────────────────────────−──────―
────────斬!!‐─────────−────────────―─‐
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─────‐∧ ∧,〜 ────────────‐(; ´Д`) ────―─‐──‐
──−──‐( (⌒ ̄ `ヽ───_ ───────‐ / /─―/ヽ────―─‐
──―───‐\ \ `ー'"´, -'⌒ヽ──────‐|ネタバラシ/ | | ─────―
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- 906 :イラストに騙された名無しさん:02/04/23 22:37
- なんか902がマトモに勇み足すぎて微笑ましさを感じる自分はただのオッサンなんだろうか。
・・・ああ、若さっていいよなあ。
- 907 :夏って、良いよな……。:02/04/27 02:43
- 畑帰りの田舎道。舗装もされていないその上を、自分たちの頭より大きいスイカを両手にぶら下げて、少年と少女が歩いていた。
「そもそもさ、私たちの関係ってどうなんだろう?」
強い日差しの中、吹き抜ける風が気持ちいいと思っていた少年は、少し前を歩く少女がいきなり口を開いたのに正直戸惑った。
隣に住んでいる彼女とは小さな頃からの付き合いだが、最近彼女はちょっぴり女らしくなって、彼は扱いあぐねているのだ。
今日だって彼女が家に遊びに来なければ、二人して畑まで使いに出されることもなかったはずだ。
けれども、この事態を仕組んだ母親を呪う反面、二人で居る今を嬉しく思う気持ちがあるのは不思議だった。
「僕たち……? そうだなぁ……友達、かなぁ」
「でも小さな頃からずっと一緒だよね」
無難なことを答えるも、間髪入れずに返してくる少女に少年は再び考え込む。
「……じゃあ、親友とか?」
「んー……ちがうような。だってそこまで仲良くないじゃん。あたし、あんたの好きな人知らないもん」
僕だって知らない。そう言いかけて少年は口を閉ざした。余計なことを突いて蛇を出すこともあるまいと思ったからだ。
じーわじーわと蝉の鳴き声があちこちから聞こえてくる。多分樹を蹴れば必ずおしっこをかけられるだろう。
「あのさ」
家まで後少しというところで少年が立ち止まった。
「ん?」
くるりと少女が振り返ると水色のワンピースがふわりと膝上まで浮き上がる。
スイカは慣性で少女の小さなお尻と、柔らかな太ももをぽんと叩いた。
「何か……誰かに言われた?」
「んーん、別に。あ……どーしてそう思った?」
「なんとなく。いつもと違うから」
その言葉に少女は目を丸くした。しかしすぐに顔をゆるめ、「んふふ」と気味の悪い笑みを浮かべた。
「ふーん、そっかそっか。いつもと……ねぇ」
「え、何? 何か変なこと言ったかな?」
「べーつにー。あ、そうだ、ここからあんたの家まで競争ね、よーい――」
急に機嫌の良くなった少女はスイカを袋ごとブンブンと振り回し、
「どん!」
勢いよく駆け出していった。少年もスイカを落とさないよう小走りでそれを追いかける。
けれど、多分――いやきっと、彼女に追いつくまでにもうしばらくの時間を要するだろう。
- 908 :イラストに騙された名無しさん:02/04/27 14:47
- >907
(・∀・)イイ!
元ネタとかあるん?
- 909 :907:02/04/27 18:24
- >908
「ライトノベルちっく 幼馴染み 夏」を元に構成。
幾つか出てきたシチュを元に、さらに「萌え ほのぼの 仄かな恋心」で絞り込み。
そこに塩と砂糖で味付けて隠し味にレモン汁を少々で……完成!(嘘)
……ごめん妄想なんだ。
でもこういう雰囲気の話が好きでね、強引だけど元ネタはほのぼの系の児童書かも知れない。
特に小学生の頃に読んだ読書感想文用の推薦図書なんか、独特の空気みたいなのが忘れられないのよ。
んで、書いてみた。スレ違い板違いですまん。
- 910 :イラストに騙された名無しさん:02/04/28 00:36
- むしろもっと書いてください(w
- 911 :イラストに騙された名無しさん:02/04/28 00:51
- >909
この板から萌えと妄想を省いたら何が残るとお思いですか?
- 912 :イラストに騙された名無しさん:02/04/28 00:52
- >911
地雷
そんだけ。
- 913 :911:02/04/28 00:56
- ageちまった……スマソ
- 914 :イラストに騙された名無しさん:02/04/28 00:57
- >913
別にかまわんと思うが。
- 915 :真性:02/04/28 04:44
- 文章書くのうまいなあ
- 916 :イラストに騙された名無しさん:02/04/28 18:43
- >910
その言葉を本気にとって良いのか?
911のレスから思いついたシチュが一個あるのだが、それを書いてもよろしい、と?
……いや、返事はいい。もう決めたから。何を言っても無駄だからな。
俺は書く。それだけだ。
- 917 :イラストに騙された名無しさん:02/04/28 18:55
- >916
そうか、ならばもう何も言うまい・・・
- 918 :イラストに騙された名無しさん:02/04/28 20:46
- >916
911のレスから思いついたというのが微妙に気になるんですが(w
- 919 :イラストに騙された名無しさん:02/04/28 22:37
- >916
まだですか?
- 920 :幼馴染みが眼鏡をかけてはいけないか?:02/04/29 00:02
- 「邪魔するね」
がちゃりと音を立てて開いたドアから、ぼさぼさ髪の少女が本を小脇に抱えて侵入してくる。
ずり落ちた眼鏡を直そうともしない彼女は、床に置いてあったクッションを運んで壁際に座った。
そのまま黙って本を読み始める。頁をめくる際の紙擦れが一定のリズムを刻みだした。
「……毎度毎度、人の部屋で本を読むのは勘弁してもらいたいんだけど、な」
椅子にふんぞり返って雑誌を読んでいた少年が、引き出しから櫛を取り出して机を蹴った。
フローリングの床を椅子は滑り、少女の前で絶妙な減速をして止まる。かなり慣れているようだった。
「ほれ」と少年が合図すると、「ん」と少女が頭を突き出した。しかし正面からでは梳かし難いため、
彼は彼女の肩を持って姿勢を変えるよう促した。為すがままに座る向きを変えた少女の髪を、
所々引っかかりながら、櫛が通っていく。
「お前もさあ、いい加減身の回りのことぐらい自分でしたらどうだ?」
「うん……。あ、でも部屋の掃除は自分でしてるし」
本に目を落としたまま、少女は答える。相変わらず三十秒に一回という早いリズムは崩れていない。
「威張るな、当たり前のことだろうが。俺はな、毎朝お前のうちまで髪を梳かしに行くのが面倒なんだっつってんだよ」
本当は満更でもないといった感じで少年は言ったが、頁をめくりかけていた少女の手はぴたりと止まった。
彼女の顔をのぞき込むようにして彼は話しかけた。梳った彼女の髪から甘い香りが漂っている。
「ん、どうした。痛かったか?」
「別に……何でもない」
少女の様子を気にかけつつも、平気だという返事をもらった少年は、再び櫛を動かし始めた。
すでに大部分の乱れは直り、艶やかな黒髪は光を反射して輝いている。全体にもう一度挿し入れて、
「よし、終わりっと」
椅子から立って少年は櫛を仕舞いに行った。机の引き出しを閉めて振り返ると、少女は再び壁を背に本を読んでいた。
彼は顎に手を当てて、その姿をじっくりと眺めた。
――こうしてきちんとしてりゃ、それなりに見えないこともないんだけどなあ。
決して漏らす事のないだろう感想を思いつつも、少年は椅子を元に戻し、読みかけの雑誌を手にして床に寝転がった。
- 921 :幼馴染みからは、取っても取れないものがあるッ!!:02/04/29 00:07
- それから三時間ほどして、先に読み終わった少年は見もしないテレビをつけてぼーっと天井を眺めていた。
時計は夕飯まであと少しだと示している。今日は日曜だからいつもより早いのだ。
横目で見える少女は分厚い本の半分程まで読み進めており、時々頁を戻して、内容を確認しているのか小さく反芻している。
本は少女の膝にぺたりと開かれてあるので表紙は見えない。どうにかして見えないかと彼が首を伸ばしたところで、
「何? この中に興味あるの?」
彼女が自分のスカートを摘み、じろりと少年を睨みつけた。軽蔑の色は混じっていないが、かなりきつい視線だった。
「いや、そうじゃなくて。その本、なんて題名なのかなって思っただけでだな……」
慌てて弁解する少年をひとしきり睨んだ後、少女は「はい」と背表紙を見せた。それは一瞬のことで
彼女はすぐに隠してしまったが、少年が文字を読むには十分すぎるほどの時間はあった。
それは彼らの通う学校でも教材として取り上げられているような、有名な古典だった。
「古典か……そんなの読んで面白いのか? いくらお前が本読むのが好きだからってなぁ……」
「……別に、好きで読んでるわけじゃない」
「はぁ? いや、だって、小さい頃から毎日俺の部屋で本読んでるじゃんか。好きじゃないと読めねぇだろ、普通?」
「……」
今度の返事はなかった。彼女はすがるように少年を見つめた後、目を逸らして俯いた。
少し様子がおかしいと感じた彼は起きあがり、少女の前までにじり寄って下からその顔を窺う。
「あれ? じゃあ何で俺のとこに来るんだ? 本を読みすぎると小母さんがうるさいからって前に言って――」
「……あのさ」
少女は少年の疑問には答えず、ぽつりと漏らした。
「本当に、そう思う? 本当に私が本を読むためだけにここに来てる、って」
彼女の悲痛な声は少年の頭を打ち殴った。それはあまりにも不意打ち過ぎて、彼に反撃の暇さえ与えなかった。
ただ瞬きを繰り返し、彼女の次の言葉を待つことだけが許されていた。幼馴染みの見せる、彼の知らない一面は――重かった。
「そうか、君はそう思ってたんだ……残念だな」
「残念って……違うのか?」
「さあ、どうだろう?」
必死に絞り出した声も、彼女の悲しげな微笑でかき消された。少女はぱたんと本を閉じ、床に手をついて立ち上がった。
スカートの裾を直し、微笑んだまま告げる。
「今日はもう帰る。君の家も夕飯だろうから」
「あ、おい! ちょっとま――」
無様に叫ぶも、彼女はもうドアの向こうに消えていく途中だった。
「私から本を取っても……」
そう呟いて彼女はドアを静かに閉めた。ノブの回る音がやけに大きく聞こえた。
――私から本を取っても、きっと君の傍にいると思うよ。鈍感君。
- 922 :イラストに騙された名無しさん:02/04/29 01:15
- >921
古典の読んでた部分が「たけくらべ」だったらなお萌え。
(確かあれも幼馴染みネタだったよな?)
…リクエストさせてくれんか。
http://natto.2ch.net/test/read.cgi/magazin/1014543639/645-647
この二人のネタが無性に読みたいんだけども、頼めないかな。
終末云々はおいといて。
- 923 :イラストに騙された名無しさん:02/04/29 10:38
- >>921
ご馳走様でした……。
明日を生きる勇気が湧いてきました。
- 924 :真性:02/04/30 00:35
- >921
うまい。
- 925 :イラストに騙された名無しさん:02/04/30 00:57
- (・∀・)イイ!
- 926 :921:02/04/30 02:43
- >922
その要望に応えるべく、現在執筆中です。ま、暇なんで礼は要らない。
……ちょっと、独自の解釈が入るかもしれんがかまわんよな?
幼馴染みは主人公の前では気が強いが、実は脆い心を持った少女。
主人公は冷静かつ理屈屋に見えるが、実は彼女のことを憎からず思っている。
と読みとったんだが。
>923、924、925
ども、ありがとう。本当は「長文ウゼェ、逝ってよし!」と言われて然るべきなので
そう言ってもらえて嬉しいッス。
- 927 :イラストに騙された名無しさん:02/04/30 06:13
- >926
http://www.interq.or.jp/pink/tousaki/cgi-bin/g_file/img20020425031008.jpg
のこんな感じだろーか。
…いや、それでも主人公はのほほんとしてそーだが。
- 928 :イラストに騙された名無しさん:02/04/30 06:24
- >927
ごめん。彼女、ショートなんすけど……。
しかもかなり主人公の性格が破綻してきた。
夜に書くとあれだね。浮かれた自分の姿が投影されるって言うか……。
- 929 :922に捧ぐ。:02/04/30 07:30
- 夕飯も食べたし、後片付けも済ました。風呂も入ったから汗は流れてさっぱりしてるし、今日の復習も完璧だ。
後は寝るだけといった気怠い時間。僕はリビングのソファで垂れていた。文字通り、はみ出た右手右足を床にだらりと。
昼間はからりと晴れていたおかげで、夜になった今では涼しい風が網戸を抜けて入ってくる。
「気持ちいいー……」
このまま往生してしまいそうな勢いで意識があちこちに漂う。いや、今なら死んでもいいかもしれない。
けれど、そんな至福の時間は、二階の自室にいる時に聞こえないと大変だから、
という理由で最大にしてあった電子音によって踏みにじられた。
けたたましく鳴る電話に、僕は思わず壁を見た。そこに掛かっている時計は十一時と十二時の狭間、やや十二時寄りを指していた。
こんな時間に誰だろうと思いつつ僕が受話器を取って耳にあてると、聞き慣れた声が震えながら僕の名を呼んでいた。
「ね、ねぇ……ちょっと、いい、かな?」
「――何? ゴキブリでも出たの?」
ただごとならぬ彼女の声調に、僕は出来る限り平静を装って答える。冗談めかしてみたが、僕の声は固かった。
「ううん、そうじゃなくて……あ、あのね。さっき、下の方で何か物音がして、ちょっと怖くなっちゃって……」
僕の頭の中で何かが警鐘を鳴らす。体中が総毛立ち、今にも飛び出していきたい衝動に駆られる。
近頃この辺りも変質者が出るらしい。彼女は両親が海外で働いているため、広い家で独りだった。
家に独りなのは僕も同じだが、彼女は女の子だ。条件が端から違う。
「……分かった。それじゃあ僕が行くまで部屋で待ってなよ。いい? 絶対に部屋からでないで?」
「うん……。あ、でも玄関鍵閉めちゃってるし……」
僕は受話器を持ったまま窓際に移動し、そっと彼女の家の玄関を見た。誰もいない。門扉もちゃんと閉まっている……けど。
ここで彼女に玄関を開けて欲しいなどと言っては元も子もない。僕は、
「じゃあ、部屋の窓を開けてて。今からそっちに移るから」
そう言い置いて電源をオフにし、半ば叩きつけるように受話器を戻して二階に走った。
今までこの家で暮らしてきて、これほどまでに自分の部屋が遠いと思ったことはなかった。
- 930 :結構浮かれた話になってます。:02/04/30 07:34
- 二メートルほど離れた窓の間を決死の覚悟で梯子を渡し、危なげ無く渡った僕は、涙ぐんでいた彼女を抱きしめた。
堪えきれなくなったのか声を忍ばせて泣く彼女の頭をそっと撫でているうちに、妙に気分が高揚してくるのを感じた。
いつもは気の強い彼女も、やはり女の子であり、普段は彼女の勢いに飲まれている僕も、やはり男の子なのだ。
守らなくちゃいけないという意気込みは、二段飛ばしでエスカレーターを駆け上がり、ボタン連打でエレベーターを乗り継いで、
「何故守るか? Haha! そこに彼女が居るからさ!」というわけの分からない勘違いに進化している。
さらに、「僕は勇者だ。守るべき姫を脅かす魔王を退治し、世界に平和をもたらさなくてはならない」という意味不明の思いこみ。
勧善懲悪、悪即斬。一撃必殺、四捨五入。
覚悟を決めた僕は、右手に持った聖剣アマガサを頼りにゆっくりと魔王の在する地下迷宮への階段を下りていった。
足音を抑えて無音歩行をするうちに、がさりと何かをひっくり返す様な音を耳にした。現在位置から鑑みて台所方面からだ。
廊下と台所を仕切るガラス戸のノブに手をかけ、僕は一呼吸置く。
生まれてこの方、喧嘩などしたこと無い僕が魔王に勝てるだろうか。もう少しレベルを上げた方が……。
いやいや、僕の手にはこの聖剣がある。いざとなれば殺人事件になろうが構わない。だって向こうが悪いのだから。
最悪の事態まで妄想しているうちに、またがさりと物音がした。そっと覗いてみると、暗闇の中で何かが蠢いていた。
先手必勝。取り敢えず一発かましておいてから口上を言おう。そう思って突貫した僕は、ぶすりという手応えを感じ、
何故にここまで柔らかいのかと疑問で首を傾げ、ボカンという破裂音とともにべちゃべちゃした液体を浴びて立ちつくした。
なんだ……これは? 有り得ない。有るはずがない。そんな、こんな事って……。
「だ、大丈夫! ……って、うわ、何? この臭い――」
大きな音に駆けつけた彼女が、入り口横のスイッチをつけた。ちかちかと蛍光灯が点滅し、明かりを点す。
ひくひくと頬を引きつらせる彼女の目には恐らく、想像だが、こんなものが映っているだろう。
――ゴミの山に傘を突き刺し、破裂したゴミ袋から発酵した生ゴミを浴びせられて、笑うに笑えない複雑な表情の幼馴染み。
前髪に引っかかっていた、溶けたキャベツの滓がぽとりと床に落ちた。
次の瞬間、爆笑した彼女に僕は怒鳴っていた。
- 931 :笑わないでください。:02/04/30 07:36
- 「信じられない。普通一ヶ月もゴミを溜める? 今、夏なんだよ? 常識で考えておかしいと思わない?」
一時間ほど深夜の大掃除を決行した後、僕は風呂に入り直し、その元凶となった彼女の部屋で説教を垂れていた。
「こんなことだと嫁の貰い手がないよ? 最近片づけられない女性が増えてるって言うけどね……」
「だって、ゴキブリとか出そうだったんだもん」
誕生日に僕の少ない小遣いからもぎ取ったウサギの人形を抱きしめつつ、拗ねた子供のように彼女は言う。
もうそれで、何も言う気が失せた。言っても無駄だと分かったからだ。
まあ、変質者が侵入したのではなかったので、少し、安心したからかも知れないけど。
「ふぅ……まあ、いいか。何事もなかったんだし」
表情をゆるめた僕に、パッと顔を輝かせた彼女はぬけぬけと言い放った。
「そうだよね、ほんと、お化けじゃなくて良かったぁ」
なぬ?
「ちょ、ちょっと待って」
両手をつきだして、身体全体で制止を表現する。何だ、この違和感は。彼女と僕の間で明らかに意志の疎通が出来ていない。
「あ、あのさ。ところで、どうして僕に電話したの?」
「ん? ああ、それはね――」
それから三分ほどの間、真っ白になった僕の頭に入り込んできた情報、彼女の口から語られる驚くべき真実は、
断片的に認識されながらも、僕の堪忍袋を破裂させるには十分すぎるほどの威力を持っていた。
――そこでまた……ぶち切れですよ――。
「信じられない。怖がりなのになんで心霊スペシャルなんて見るんだよ! 君は昔からそうだ、どうして学習能力がないんだよ!」
ドンと机を叩く。上に置いてあった猫のマスコットが驚いて跳ねた。
「前に、あれ小学三年の頃だっけ? 冬にホラー映画なんて見て、怖くなった君はどうした? 今回と同じく僕に電話してきて……」
あ、あれ? 何か危険な香りがする。どういうことだ? 風呂にはきちんと入ったのに。
――ヒヒヒ。サテ、ドウナッタ? 思イ出セ、オ馬鹿サン?
僕の中で、悪魔が嘲笑っていた。罠に掛かった間抜けをにやついた笑みで眺めている。
「それで、怖いから一緒に寝ようって言われて、恥ずかしいけどしようがないって……」
「それで?」
目の前の彼女も小悪魔のような笑みを浮かべた。嫌な汗が背中を流れる。
「でも蹴飛ばされて、ベッドから転げ落ちて、次の日ひどい風邪を引いて三日間寝込んで……」
君のまずい料理を食べさせられた。とはさすがに言わなかったが、十分手遅れだった。
「今なら、風邪は引かない……よね?」
ああ、クラスのミリタリーマニアに訊いておけば、と後悔する。
――地雷を踏んだことに気がついたら、どうすればいいんだ?
- 932 :後少し続く。:02/04/30 07:38
- 「さ、さすがにまずいって! 前は子供だったから良かったけど、もう僕たちもそれなりにあれで、……だなぁ!」
半分立ち上がりながらそう捲し立てるが、もそもそと這ってきた彼女は、着替え直した僕のパジャマの裾をしっかりと掴んだ。
「分かってるってぇ。だからさ、私が眠るまでの間だけ手を握ってくれればいいから。ね?」
無茶言うな。そんなことして理性が保つほど、僕は聖人じゃない。いいのか? 襲うぞ? 幼馴染みという一線を越えてしまうんだぞ?
男があれして女がああなって、貴方私とのことは遊びだったのね、うるせぇガタガタ抜かすなぶん殴るぞ、
お腹の子供はどうするのよ、知らねぇよ俺の子じゃねぇ、最低男、黙れあばずれ、そしてめくるめく泥沼へ……。
「だいじょぶ、だいじょぶ。だって私君のこと信じてるし」
「だからって!」
そんな嬉しそうな顔で僕を見つめられても困ります。僕も男の子ですから、三段跳びでK点越えですよ?
「それにね……」
けれど、僕のそんな劣情を知ってか知らずか、彼女は一度俯き、恥ずかしそうに頬を赤らめて呟く。
「……私たち幼馴染みじゃない。……だから、信じてもいいよね?」
この時ほど、僕は自分が馬鹿だったと思ったことはない。自分の卑俗な考えで、
彼女との関係を取り返しのつかない事にしてしまうところだった。
急に冷めた脳は、彼女への誠実を盾に下卑た欲望を簡単にねじ伏せた。理性の剣が欲望の胸に輝いている。
「……わかった。寝るまでだからな」
「うん!」
とびきりの笑顔で見せた彼女は、そのまま僕の手を引いて自分のベッドに潜り込んだ。
彼女は眠りにつくまでずっと僕の手を握っていて、結局、熟睡した彼女が手を離すことはなかった。
薄暗がりの部屋の中、じっと時計の針に塗られた蓄光剤を見ていた僕も、やがては彼女の寝息につられて微睡み始めた。
明日から補習もないし、このまま寝てもいいか。
彼女の体温を感じながらそう思った僕は、ベッドにもたれたまま、睡魔の誘いに抗うことなく深い眠りの中へと落ちていった。
この時はまだ、僕と彼女の関係が変わるとは思ってもいなかった。
朝がくれば彼女とともに新たな一日を迎え、夜が来れば次の日のために眠る。
その繰り返し、単調ながらも幸せな日々はいつまでも続くと思っていた。
だが、僕は知ることになる。
この世には、明けない夜があるって事を。
645―647へ続く。
- 933 :明けない夜に何をか思わん。:02/04/30 07:39
- 君が死んで、もう一年が経つ。僕は大人になり、君は子供のまま土に還った。
二十年に満たない人生に、君は何を見出したのだろう。
僕はキキョウの花束を君の下へ置くと、惜しむようにゆっくりとその場を後にした。
最期の最期に、僕は彼女を抱いた。
嫌がる彼女に僕は、「君が好きだから」という、世界で一番汚くて、もっとも卑怯な言葉を囁いた。
その時二人は幼馴染みという関係から抜けだし、男と女、愛し合う恋人へと変わった。ほんの一瞬の間だけ。
そして僕に抱かれたまま彼女は息を引き取り、もう彼女の笑顔を見ることは出来なくなった。死に顔はまるで寝ているようだった。
けれど、じっと彼女を抱いていた僕も、失われていく体温に死を実感した。
母さんが死んだ時、僕はまだ小さかったからよく分からなかったけど、今は、ああ、こういう事なんだって分かる。
それは、言いようもない喪失なんだ。埋めようのない空虚なんだ。
僕の心はもう、涙を流せない。
彼女の両親に彼女の死を告げた時、彼らは彼女が長くないことを知っていた風だった。
彼女の葬儀の日、ならば何故と噛みつく僕に、お義父さんは「あの子が望んだことだから」と優しく抱きしめてくれた。
僕よりも辛かったはずなのに、僕よりも泣きたかったはずなのに。
僕はお義父さんとお義母さんの前で、涙が枯れ、声が尽きるまで泣いた。
- 934 :君を偲んで涙は尽きぬ。:02/04/30 07:41
- しばらくして、彼女の両親から一通の手紙が僕に手渡された。
それは僕宛の遺書だった。
便せん二十枚に渡って、彼女が自分の死について思うことを切々と書いてあった。
彼女はずっと前から書いていたらしい。最初の紙は日焼けして色が変わっていた。
どうして病院に行かなかったのか、どうして僕を遠ざけたのか。
彼女の言葉が、彼女の文章として目に飛び込んでくる。
涙は流れなかった。全てを受け止める義務が、僕にはあったから。
君を抱いて一年。君が死んで一年。
僕は家に帰り、二人分の紅茶を淹れた。
一口啜り、両手で持ったティーカップの、中に映る自分の姿を見た。痩けた頬の、疲れ切った顔をした男が睨み返してくる。
「馬鹿だなあ、僕も」
ぼやきに応え、笑ってくれる君はいない。ただ静かな家の中に、僕の声だけが響く。
一人がここまで孤独だと、君が居なくなって初めて知ったよ。
「本当に、幸せだったのかな……」
不意に、君の遺した手紙を思い出す。
最後の一枚に、一言だけ書かれていたあれは君の本心だったのだろうか。
今となっては確かめる術もないが、僕はそうであったと信じたい。
信じることで、君が報われるというのならば。
信じることでこれから先、僕の無意味な人生が救われるというのならば。
――私は、君に会えて幸せでした。
君の微笑みに、僕は情けない笑いで応える。
――僕は、ずっと一緒にいたかった。
僕らの朝は、もう来ない。
- 935 :921:02/04/30 07:43
- 正直長くなってすまん。
徹夜して浮かれている頭ではこれが精一杯だった。
- 936 :イラストに騙された名無しさん:02/04/30 19:00
- 鬱堕。
- 937 :鬱展開苦手…:02/04/30 20:34
- 。・゚・(ノД`)・゚・。
- 938 :イラストに騙された名無しさん:02/04/30 22:15
- やはりうまいな・・・。俺は充分萌えられましたが、何か?
死に別れマンセー!
- 939 :922:02/04/30 23:17
- >921
う…うぉー。萌えー…。
と、同時に……うぉー、切ねぇー……。
- 940 :イラストに騙された名無しさん:02/04/30 23:52
- ハッピーエンド信者の俺としては、>933-934は脳内あぼんですが、何か?
許してよう、鬱エンドは苦手なんだよう……
- 941 :921:02/04/30 23:54
- >940
分かった。鬱エンド以外のシチュを口直しに書いてみる。
それを書き込んでもいいかい? 明日の十八時くらいには出来ると思うが。
- 942 :イラストに騙された名無しさん:02/05/01 00:27
- 真面目に次スレ案を検討しようかと。避難所でコソーリとやるとかいう手がなくもありませんが。
新スレ立てますか?
- 943 :645:02/05/01 01:55
- ちと場違いになるかもしれないけども>645-647の二人を。
こんなやりとりとかあったんだろうなー、という妄想を元にした二時創作物で921氏のような出来は期待できません。
分かり難いかも…。
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∧||∧
( ⌒ ヽ
∪ ノ
∪∪
- 944 :『君』視点から:02/05/01 01:57
- 部活で一汗流して、
「……ふぅ」
水飲み場で、顔を洗っていた時。
「よっ! そっちはもう終わったの?」
同じ体操着姿の友人が話しかけてきた。陸上部の、クラスでも結構人気がある可愛い娘。
「うん。レギュラーは、残って“秘密特訓”とか何とか」
そう言って、私は苦笑した。
「そっかぁ……あんた頑張ってたのに」
「仕方ないよ。私、取り柄無いしさ」
そう言って笑うと、友人はじっと私の顔を見つめる。
「……何、どうしたの?」
そしてため息の後に何事か呟いた。
「なんでこんなのに私は負けたんだろうねぇ」
その呟きは、水音でかき消され。私には届かなかった。
「え、何?」
次の瞬間には、友人は元の笑顔に戻っている。
「ううん、何でもない何でもない。あーそうそう、そういえば、この間見たわよ〜」
「……見たって、何を?」
「君の隣のおとぼけさん。彼と一緒に、スーパーから出てきた所」
「! そ、それがどうかしたの?」
「いやー参った参ったまさかそこまで深い中だったとは。君の友人として、君達の恋を応援してたかいがよ」
友人は笑顔で私の背中をばしばしと叩く。
「ち、ちょっと何か変な誤解してるよ。私とあの朴念仁は別に何もなくて、その、幼馴染みで、家が隣で、両方ともよく親がいないからその、ご飯一緒に食べたりしてるだけで……」
「ほぅほぅ。で、何処まで進んだの? キスぐらいはいつもしてるんでしょ?」
- 945 :つづき:02/05/01 01:57
- 「き、キスって……。ちょっと、そんなの過剰妄想だってば! した事ない!!」
話題を反らそうと、さっき手に出した洗顔料を伸ばしもせず顔につける。
「あ。あんたさっき、チューブ握り締めて滅茶苦茶な量手に……遅かったか」
多過ぎる洗顔料で顔を洗い終えた私は、友人に文句を言う事にした。
「気付いてたんなら、もっと早く教えてよ」
だけど友人は、にやにやと笑みを浮かべたまま
「いやー、あんたの行動が面白かったからついね」
なんて言う。何で私は彼女と友達なんてやってるんだろ……。
「しかし、あんなにムキになるって事は。ほんとーに何も進展がなさそだね」
頭をぼりぼりと掻き、何処か遠くを見る友人。そして、後ろを向く。
「あのさ、あまり幼馴染みだからって。安心してない方が良いよ」
その時、友人が何を言ってるのか、よく分からなかった。
「多分、彼の心はあんたが繋ぎとめてるんだと思うけども。彼、密かに人気あるんだよ」
ただ、いつものような冗談だと思ってた。
「彼の部活のにいるクールな先輩や、可愛い後輩も。彼に興味あるみたいだし」
だから、何で彼女が……小さく震えてるのか。分からなかった。
「何……言ってるの?」
「あんた何ボサッとしてんのよ。女心は複雑って言うけど、男心も複雑よ? 何時、あんたの幼馴染みがどっか行っちゃうか……わかんないわよ!」
だけども、ようやく分かった。
泣いてるんだ。
「あんたにその気があるんなら、もっと、踏みこみなさいよ自分から。でなきゃ……あたしが、馬鹿みたいじゃない!」
「あ……」
そう言うと、友人は走り去った。
- 946 :そして『僕』の視点:02/05/01 01:58
- 「やっほー」
下駄箱前に、君がいたので声をかける。うーん、我ながら妙な条件反射だ。
「あ……」
運動部系の部活を終えた女の子は、風呂上がりみたいで何処か色っぽいなーと思う僕は馬鹿なのかもしれないなぁ。
「とりあえず、終末もとい週末じゃないけど今日は僕んとこでご飯食べるんだっけ。海老フライ作るって言ったら目を輝かせてた君は」
「…………」
「じゃ、帰ろうか。海老の素焼きにしよーと思ってた分をまわせば君の分の海老フライも出来るし……ってあのー、どうかしましたか?」
「あのさ」
歩き出そうとすると、君が声をかけてきた。
「ん? あ、ソース無い事よく覚えててくれたねー。買って帰ろうか」
「…………」
君はただ、複雑な顔をして、僕を見上げるのみ。
「あれ。何か違った?」
「……あのさ。私達……幼馴染みなんだよね」
「何を今更。僕と君の関係がエイリアン&戦う女戦士、もしくは地球侵略を狙う宇宙人&それを歌で追い返す子供じゃないって事ぐらいみんな知ってるでしょ」
うーむ、相変わらず妙な例えだと思う。ここで大概はツッコミが入るんだけども。
「そうだね……」
無反応……。
「あのさ……何か」
「私達、これからどうなるんだろうね」
僕の言葉を遮って、君は歩き出す。
「ずっと側にいて、なんかまるで家族みたいで。……でも、今のままの関係はきっとつづけられないんだろうなって、思うんだ」
その言葉に、僕はぽつりと呟いた。
「え……?」
「ま、なるようになるよ。きっとさ。……ごめんね」
その“ごめんね”は、誰に向けた物だったんだろう。
小さい頃、悪い事をしたらごめんねって謝らないといけないって教えてくれたのは、君だったっけ。
僕が悪い事をしているとしたら……。
「うん。なるように、なるよね……」
この時僕は“幼馴染み”という立場に甘んじる事を選んでいた。
例え、周りがそれでどう思おうと良いと思ってた。だけど、君を苦しめてたなんて知るのは、もっと後の事で。
――ずっと二人で、歩いていけたらいいよね
そんな呟きが、彼女に面と向かって言えたら。
「ほんとに……ごめんね」
- 947 :645:02/05/01 02:00
- 便乗して書きたくなって申し訳ありません…。
ライトノベル的に考えるんなら、こういう事もありえるかなー、という妄想から。
- 948 :921:02/05/01 02:22
- >947
オ、オリジナルだ……。まずい、逃げろ!
- 949 :645:02/05/01 02:39
- >948
私が首つるから帰ってきてちょ。別に私の子って訳じゃないんだしぃ。みんなで楽しくいきまひょ。
||
∧||∧
( ⌒ ヽ
∪ ノ
∪∪
- 950 :イラストに騙された名無しさん:02/05/01 07:33
- >941
うぅ……我侭言って申し訳無い。期待してます。
- 951 :イラストに騙された名無しさん:02/05/01 09:24
- >950
んだば、新スレよろ
- 952 :921:02/05/01 17:17
- >950
悪い、少し遅れるやもしれん。でも十九時までには仕上げる。
それは俺の意地だし、男が口にした約束だから。
それと、新スレよろしく!
- 953 :921:02/05/01 18:58
- ごめん。あたい、あほやってん。
ほんと、約束の守れない奴なんて最低だよな……。
モロッコ行きのチケット、手に入れてくる……。
- 954 :950@鬱エンドは苦手:02/05/01 21:36
- >951-953
何時でも良いです〜。
元々は自分の我侭だし……って新スレかよっ!!
……どうにかやってみるので、何か意見、追加があればイマノウチにお願いします。
テンプレ&煽り文作ってくださる方募集中(w 居ない場合は自分で考えます……鬱。
- 955 :テンプレ案:02/05/02 01:50
- 幼馴染推奨スレ こっそりと二つ目
「撲滅スレがある限り、幼馴染の良さを伝えていきたい……」
幼馴染からのちゅーい!
「このスレは幼馴染について語るスレです。
シチュ提案、SS、幼馴染に関する雑談などを書き込むこと。
間違っても撲滅しようとなんかしないでよ?
もしそんなことしたら、……明日から起こしてあげないんだから!」
前スレ
幼馴染推奨スレ
http://natto.2ch.net/test/read.cgi/magazin/1014543639/
関連スレ
幼馴染は禁止!
http://natto.2ch.net/test/read.cgi/magazin/994517207
幼なじみは禁止!! The 2nd War
http://natto.2ch.net/test/read.cgi/magazin/1006952429
幼なじみは禁止!! The 3rd Impact
http://natto.2ch.net/test/read.cgi/magazin/1015164337/
こ、こんなもんか? 初めて作るんで変なところを改訂よろしく。
- 956 :イラストに騙された名無しさん:02/05/02 02:15
- >955
よし、スレ立てだ
- 957 :955:02/05/02 02:34
- >956
悪いけど俺は950じゃない。故に、950を待ちましょう。
もし、立てないようだったら立てても良いけど……。
- 958 :950@鬱エンドは苦手:02/05/02 07:40
- 立てましたっ!
幼馴染推奨スレ・弐ノ巻 〜いつだって隣に〜
http://natto.2ch.net/test/read.cgi/magazin/1020292718/
……タイトル長すぎたかな?
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